天啓のパルティア 黄昏の王が舞い降りる (B’s‐LOG文庫)
月から、帝国の未来の予言を預かる「月の姫巫女」パルティアは
慣例どおり王子ハルバートと婚約中。
そしてお互いに想い合い、結婚を楽しみにしていた。
だがそんなパルティアが、帝国で弾圧されるジニアの民でもあることは
彼女たちとごく少数の人間だけが知る秘密だ。
けれどハルバートの母違いの兄ガイエン大公は、策をめぐらせ
パルティアに揺さぶりをかけ……。
緊張感の募る巻でした。
パルティアの失われた記憶が戻り、王への怒りは募り
その息子であるハルバートとの関係にも、大きな亀裂を与えます。
そしてパルティアの記憶をよみがえらせたガイエン大公が次々しかけてくる罠。
今回のお話は、めちゃくちゃシリアスでした。
パルティアとハルバートのラブラブも、基本シリアスで
重苦しい感じ。
でもシリーズとしては重要な転期の巻でした。