日常にひそむ数理曲線 DVD-Book
ピタゴラスイッチなどでおなじみの佐藤雅彦氏監修による映像。
日常生活の中で何気なく見ている光景の中に数理的な曲線がひそんでいるのかを、これ以上に分かりやすい表現はないという方法で見事に示してくれます。
もしも、周りに数学嫌いな人がいるならば、すぐに見せるべき作品です。
ちなみに、私の知り合いの数学教師に見せたら、すぐに授業に採用していました。
私も水の波紋がぶつかり合う点が、双曲線になっているかを観察したり、高速道路に乗るときに「これが、サイクロイド曲線か」と感慨深く乗ったりするようになりました。
ただ単に興味深い映像を超えて、日常に「見る目」を与えてくれる作品でした。
後ろに付いてくるブックレットも必読です。
波紋―警視庁失踪課・高城賢吾 (中公文庫)
失踪課・高木賢吾シリーズですが、個人的には一番しっくりいった作品です。
堂場氏の作品は前半がかなり好調に飛ばしていながら、ラストが安っぽく感じるものがありますが、本作は最後まで緊張がとぎれず、しっかりした作品に仕上がりました。
快作でしょう。現代に起こりうる題材だったことも奏功していると思います。
これは2時間のテレビドラマでもいけそうです。
SANWA SUPPLY USBタブレット TBL-01UBK
初めて購入しましたが、USBで接続が簡単でした。目的がイラストではなくIDrooでの画像への書き込みなのですが試してみたら特段不便は感じません。マウスと併用していますので文字や数字を書くときに使用するくらいであれば十分実用に耐えるとは思います。
ピアノソロ うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000% (ピアノ・ソロ)
ピアノ専攻ではないですが、音楽を勉強している者です。
収録曲は「オルフェ」「マジLOVE1000%」「未来地図」「晴天☆OHA♪YAHHO」「迷子のココロ」「雫と波紋と涙雨」の6曲です。
なぜかアニメの登場人物の紹介や、各話のあらすじまで、カラーページで載っています。
初中級用とされているだけあって、基本的には右手でメロディを弾き左手で和音をつける、という分かりやすい楽譜になっています。
複雑な所はないですし、巻末おまけの楽典も非常に易しく、「子どもの頃にピアノをやっていたけど今も弾けるかな?」「息抜きにうたプリの曲をちょっと弾いて楽しみたいな」という方に丁度いいかと思います。
楽譜中に歌詞もふってあるので、弾き歌いができて楽しいです。
特に「迷子のココロ」は、本書が出版された2012年1月現在、CD化されていないため、曲の全貌やフルでの歌詞が分かるのは貴重かも?
ただしある程度ピアノが弾ける方や、音楽をしっかり勉強されている方には、おそらく物足りないです。
本書に収録されているのは元々オケが豪華でポップな曲が多く、ピアノソロには不向きな曲が選ばれている楽譜集だと思います。
もっと難易度を上げて複雑にしていけばそれも解消されたかもしれませんが、初中級用の本書のアレンジは、正直演奏していても元の曲のイメージと合わず、私はもやっとした感覚を味わいました。
(ただこれに関しては、エレガによる前書きで、ピアノで弾くことで曲の新たな一面が見つかるかも、といった感じのことは書かれています。)
また、これは個人の感覚や私の知識・力量不足も関わるかもしれませんが、「この和音がここにくるのはおかしくないか?」とか「あれ、この音って違うような…」と思う箇所がいくつかありました。
誰に聴かせるわけでもなく、個人で楽しむ目的なので、私は勝手に変えて弾いてます。
とはいえ、特に「迷子のココロ」と「雫と波紋と涙雨」のアレンジはとても美しいです。
「迷子のココロ」の間奏が私は特にお気に入りで、転調を繰り返しての盛り上がりがかっこいいです!
「雫と波紋と涙雨」は確か元々ピアノの曲だっただけあって、ほぼ原曲のような演奏ができ、弾きながらしんみりできます。
音楽に並々ならぬこだわりがある方にはあまりお勧めできませんが、ちょっと弾いて楽しむには良い楽譜だと思います。
お値段も妥当かと。