カッコーの巣の上で【字幕ワイド版】 [VHS]
ランドルとラチェッド婦長の対立、そしてあの結末(ここでは言わないでおきます 笑)。ハラハラするようなストーリー展開で最後まで目が離せません。
また、人は何のために生きるんだろう、人はこんな状態になってまで生きる価値があるんだろうか、と考えさせられました。このような精神病院があったら、ぞっとします。人権について、再認識した感じです。
誰もが一度は見るべき映画だと思います。ランドル役のジャック・ニコルソン、ラチェッド婦長役のルイーズ・フレッチャー、そしてランドルの親友チーフ役のウィル・サンプソンが、それぞれ役に見事にマッチしていると思います。
カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
コンピュータセキュリティの問題を元に技術的な要素満載の推理小説??
昔は今ほどソフトウェアが複雑では無かったというのが羨ましい。
様々な情報を一人で把握できる状態というのは、システム屋としては望ましい状態であろう。
技術的な話としても、問題点が随所に書かれているが、それよりも今もって根本的なところが人だということは変わらない。
役所の腰が重い体制や、うるさい上司など場所や時間が違っても同じものが多いので、人間模様も楽しめる。
この上巻では個人的な趣味のレベルで始めた犯人捜しが、国を越えた話になるところまで描かれている。
国を越えた活動、あこがれるねぇ。
カッコーの巣の上で [Blu-ray]
タクシードライバーと同様、70年代中期を代表するアメリカ映画の傑作。あちらは昨年 HDリマスター版 BDが出たが、それと比べると、こちらのBDはまだ画質向上の余地ありと思う。この映画は顔が画面一杯に大写しになるカットが多く、そういうカットでその思いは強い。
内容面に関しては、ジャック・ニコルソンのキャラクターが確立した作品だ。今ではこの映画の主演にはジャック以外考えられないけれども、製作者マイケル・ダグラスがメイキングで語っている通り、ジーン・ハックマンやマーロン・ブランド(!)が断ったので、ジャックが大役を見事ものにした訳である。シャイニング(主演)、バットマン(ジョーカー)等につながる彼のキャラクターは本作で完成したと言っていいだろう。
メイキングで、監督ミロス・フォアマンは10年前のチェコスロバキア時代にオファーを受けたものの、本が届かず、やっと読めたときに、これは自分の経験したことだと思ったそうだが、大枠では図式化が容易な作品。それを血の通ったヒューマンな作品に高めた、監督のリアリティの追求と、ジャック、ルイーズ・フレッチャーはもちろん、その他大勢にならなかった他の患者役の放つ個性の輝きが眩しい。
カッコーの巣の上で
たかだか500ページの文章である。
名作、という部類に入っているとも思う。
ただ、どうしてもいけすかない、このアメリカ臭!
今のアメリカの根底に流れている思想がここにあるんだろうなあ。
これを読んでからというもの、国際情勢が気になって仕方がない…(特にブッシュ氏の言動とか)